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杜のゆべし

九重本舗 玉澤は延宝参年(西暦1675年)に初代 玉澤伝蔵が伊達藩主綱村公の招きによって近江国より来府し、御用御菓子司として開業致して以来、ゆべしを謹製し、伊達家に納めて参りました。その後代々、製法に研究と改良を加え、独自の風味を備えて今日に至ります。
「杜のゆべし」は厳選された上質な餅米や胡桃を、弊舗の菓子職人が丹念に吟味して仕上げた風味豊かな餅菓子です。砂糖と醤油をベースにした餅に胡桃(くるみ)がアクセントとなり、深い味わいの奥に玉澤の御菓子作りの原点が垣間見えます。


「玉澤のゆべし」について

「ゆべし」は今から約350年前、慶長年間に天皇の御料食として献納せられ、また昭和年間には国使接待に用いられた、現存する銘菓の中でも最も古いものの一つと考えられています。

「ゆべし」は漢字で「柚餅子」と表記されますが、その字の示すように昔は柚子を用いて作られました。そのため柚子の産地である南の暖かい地方がその発祥の地のように考えられますが、宮城県でも柚子がつくられており、東北の雄藩を誇る伊達家には早くからこの柚餅子について二様の製法が伝わっていたといわれています。

一つは「丸柚(まるゆ)の柚餅子」であり、柚子の実の上部を切り取り中に餅米の粉に砂糖と白味噌を和したものを流し込み、上部の切り離した部分を蓋として蒸したものです。
もう一つは、藩祖伊達政宗公が戦陣の間に携行食として用いた「平柚(ひらゆ)」であり、丸柚と同じような原料に柚子の肉をそのまま入れて柚子のしぼり汁を加えながらよく練り合わせ、竹の皮に包んで蒸したものです。これらの柚餅子は香味強く何年経ても変質しないのが特徴です。伊達家におきましては、この柚餅子が来客の際の接待用菓子として永く用いられていたと言われています。

九重本舗玉澤は約350年前に初代玉澤伝蔵が伊達藩主綱村公の招きにより近江国より来府し、仙台城下国分町に御用御菓子司として開業致して以来、ゆべしを謹製し伊達家に納めて参りました。

その後も代々「ゆべし」の製法に研究と改良を重ね、柚子には腐敗を防ぐ効果がある一方で「ゆべし」を固くしてしまい、また香りを永く保たせることが難しいことを知りました。そこで柚子の代わりに「くるみ」の実を用いましたところ「くるみ」の持つ脂肪分が餅に溶け込み「ゆべし」の柔らかさを永く保つことができました。また、味噌の代わりに醤油を用いることで、「砂糖・醤油・くるみ」の三つが調和し、独自の風味と深い味わいを備えることができ、今日に至りました。

「ゆべし」は、仙台と共にその歴史は古く、昔の実用本位の食料から味本位の御菓子として進化をし、現在では美味しく、栄養に富み、また日持ちがよい仙台銘菓の一つとして広く全国各地の皆々様に親しまれ、喜ばれています。
「杜のゆべし」は厳選された上質な餅米や胡桃を、弊舗の菓子職人が丹念に吟味して仕上げた風味豊かな餅菓子です。老舗玉澤ならではの味わいをお楽しみ下さい。

※賞味期限は10日程度になります

※特定原材料等:小麦・大豆・くるみ

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